colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

レジェンドたち

W杯も近づいてきたのか、先日、NHK BS1 で「岡田武史とレジェンドたちが斬るFIFAワールドカップ」という番組が放送された。最初の3、40分程度しか見れなかったが、大変面白かった。

岡田さん他に、ラモス、木村和司水沼貴史松井大輔、山本浩という豪華メンバー。日本サッカーの歴史をふりかえりながら、参加者が色々裏話を交えながら喋り倒すというもの。

日本は、まずオリンピックを第一目標においていたので、本格的にワールドカップを目指し始めたのは、1970年代に入ってから。もっとも惜しかったのは、1986年のメキシコワールドカップ予選。最終の韓国との試合に2戦2敗で出場を逃すこととなり、Jリーグの創設が熱を帯びることとなる。その後の経過はよく知られている通り。

私が思い出したのは、JSL時代(1980年代)の読売サッカークラブ(現、東京ヴェルディ)対日産サッカー部(現、横浜Fマリノス)。当時のテレビ中継では、このカードが視聴率も良く、放映されていた。その時の現役選手が、この番組参加者の、ラモス、木村和司水沼貴史である。この時のラモスは若かった。相変わらず、長髪をなびかせて、駆け回ってた。木村、水沼もしかり。

当時私は、読売の戸塚が好きなプレーヤーだった。テクニックがあって、当たり負けもせず、ラモスやジョージ与那城とのコンビプレーも冴え渡っていた。いや、懐かしい。

もちろん、水沼のドリブルも切れ味抜群。サブから出場して、得点を決める、という場面が強烈に記憶に残っている。

当時の映像が、youtubeなどにあるが、今見ても、まったく遜色がない。よく、最近の日本は技術レベルが上がって、世界的に見ても上位にある、と言われる。本当か?

もちろん、総体としての技術レベルは上がっているだろう。これだけ、世界の一流プレーヤーの映像が見ることができる世の中である。子供達も影響されるだろう。戦術も磨かれるだろう。

しかし、場末の空き地や野っ原で、草サッカーをして、日がな一日ずっとサッカーにバカみたいに明け暮れてきた子供たちが、自分なりに自然に身につけてきた技術を磨きながら大人になり、プロ未満で日本を背負って戦ってきたのが、木村、水沼、さらに遡るなら、釜本たち、日本サッカーを創ってきた人たちなのだ。これらの人々が今のトップと劣るとは到底思えない。自分で考え、自分の形を創り、身につけてきたので、いろんな意味で今より上なのではないかとも思う。

今は、みんなおじいちゃん世代となり、テレビの解説などでも、辛辣なコメントを言ったりする。それはそれで、彼らの経験やを考えれば、十分理解できる。皆、日本が強くなってほしいのだ。