colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

心配

祝、グループリーブ突破!

開幕前には考えられないことだった。ほとんどの人が予選リーグ3連敗もあると見ていたので、素晴らしい結果だと思う。

この快挙にもかかわらず、ポーランド戦の終盤の戦い方について結構な批判が出ている。

もしセネガルが追いついたらどうするつもりだったのか?、という批判内容がほとんどだ。その意見は理解できる。セネガルの方が押し気味だったらしく、同点になる可能性が高かったこともある。しかし、あの終盤、日本が点を取りに行くと、当然カウンターを浴びる危険がある。現実問題として、後半20分くらいから、セネガルが同点に追いつく30分過ぎごろまで、何度かカウンターを許していた。これを見て、14年W杯最終戦の対コロンビアを思い出してしまった。

非常に高度な判断を、西野監督はしたと思う。これは、何年か経過してから価値ある判断だと評価されると思う。日本にとってグループリーグ突破は大変なミッションなのだ。今回、南米、欧州以外でベスト16に残ったのは、日本だけだ。それだけ高い価値あることをなし得たのだ。

ベスト16に入ってこそ、残る価値もあるはずである。まずは着実に価値を作って行くこと、これを続けることで、これを見た子供たちが後に続いて行く。こうした継続が重要で、歴史や経験をその国が作って行くことなのだと思う。

メキシコがそういう歴史を作っている。南米、ヨーロッパ以外の国は、周辺国が脆弱なために、真剣勝負はW杯以外にない。いくら強豪国と練習試合をしても、やはり真剣勝負ではない。ましてW杯アジア予選は、日本が基本的にはイニシアチブをとって試合をするので、昔から言われ続けているアジア仕様とW杯仕様の戦い方のジレンマを抱えるのだ。

これで、いよいよ次はベルギー。本当の強豪国だ。こういう国と真剣勝負ができることは本当に幸せだ。もちろん、勝ってもらいたいが、負けたとしても、できることとできないことが浮き彫りにされる。良いことだ。

第3戦で、香川、原口、昌子など主力を休ませることができた。向こうも主力を休ませているので、両者イーブンの言い訳なしのガチンコ勝負だ。

ここで、ちょっと心配なのは、果たして休ませることがチームにとって良いことなのかどうかだ。

2008年欧州選手権で、オランダが絶好調でグループリーグ第2戦までに予選突破を決め、第3戦で主力数人を休ませた。そしてベスト8で対ロシアと戦ったが、何と攻撃が絶不調に陥り、1対3で敗戦をきしてしまった。各人、疲労の回復はできたであろうが、メンタル部分での継続性が失われたのではないかと思う。要は、集中力が切れてしまったのだ。プロの世界でもよくあることだ。

例えば、プロ野球高校野球で、バカ勝ちした次戦で、いつもなら大振りや引っ張りだけのバッティングなどしないのに、ほんの細かなミスと言えないミスが重なり、それがチーム全体で積み重なった時に、悪いリズムになり大きくチーム力が落ちてしまう。

もちろんいつもそうなるとは限らないが、ヒトの心身のリズムを保つには、絶妙なバランスが必要なのだ。