卒論提出間近
我々の学科でも、卒論の締め切りが間近である。残すところ、あと1ヶ月強。
学生たちは、実験と論文を書くことを並行してやっている。こんなに焦るんなら、4月からやっとけよ、と言いたくなる。こちらは、卒論がしんどくないようにと、ラボセミナーや普段から、実験の進め方やデータの意味などディスカッションしていたのだが。
本大学本学科に所属する標準的な4年学生が行うことは、
1、就活、および院試の勉強:とりあえず決まるまで。
2、アルバイト:学費の一部を賄っている学生もいるので、ダメとは言えない。
3、授業:我々の学科では結構詰め込まれている。多分、他大学ではほとんどないと思う。
4、卒業研究
である。
当然、このリストの番号順に、学生のモティベーションは低下する。特に、3と4の間は、天と地との差くらいあるのではなかろうか。とにかく、ラボセミナーでアドバイスしたことが、日々の実験の中で反映されることはほとんどない。
しかし、たまに、とても真面目な学生は、きちんとやってくれる。これらの学生は、卒業試験開始から1年経過時点で、きちんと国際的な論文にサブミットできるくらいにまで、データを出し、解析し、グラフ化までしてくれる。あとは、こちらが引き継いで、論文アクセプトまで面倒を見ることとなる。
このような学生ばかりが研究室に来てくれるといいのだが、だいたい2年に一人くらいで、あとは、全然ダメ。打率1割以下、これでは点は入らない。
まあ、学生全てが、研究に興味を持つことはない。まして、将来研究者になりたいと希望するものは、この3年で皆無だ。
今後、少子化の影響で、18歳人口が激減していく。先を考えると、本当に怖い。