colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

大学に求められていること

 朝日新聞のEduA 8月9日号の記事から。

 千葉工業大学の学長松井孝典先生のインタビュー。

 松井先生の著書は中高の時に読んだことがある。宇宙物理にちょっと興味があった頃か。

 その松井先生が、千葉工大が近年の少子化に逆らって大幅に志願者数を伸ばしている理由について話されている。

 打ち上げ失敗に終わったNASAのロケット2台に、千葉工大が開発した観測カメラが搭載されていたことについて報道されたことが一つのきっかけとなり、以来大幅に受験者数が伸びたとのこと。大学の研究力や技術力が評価されたとの見方だ。

 打ち上げ失敗は残念なことだが、この事件2つは、大きな大きな大学についてのプレスリリースと同じことを意味している。これを世間は評価したのだ。

 やはり、大学は研究力と技術力を大きな看板としなければいけないと思う。

 もちろん、千葉工大は、それ以前より広報戦略が大変うまくて、スカイツリーに宣伝拠点を持つなど、独自戦略をしている。また、中退率、留年率を引き下げるなど、受験生にとっては、自分の能力を引き上げてくれる大学として認知されてきたこともある。

 広報戦略と実力が伴うと、人は来る。調べると、実際にこの10年で受験者数が約4.5倍増。これはすごい。研究力や技術力は、一番の広報やね。

 当たり前だが、いくら宣伝、広報が上手くても、実がなければ人は寄ってこない。いい人がきて、上手く育てれば、それが今度は大きな実となる。それを見て、さらにいい人が来る、という善循環が回り始める。こうなるとある程度放っておいても伸びていく。