colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

科学技術基本法

 本年の4月1日から、新しい科学技術基本法、その名も「科学技術・イノベーション基本法」が施行される。

 

 大学関係者は、この法律を読んだだろうか。

 容易に、技術>研究の階層性が読み取れる。本来、研究と技術は車の両輪であって、基礎研究を行い、その中から一部が応用へと転化されていく構図であった。これが、ある技術を成立させるために研究を行うことになれば、行われる研究(研究費がつく、あるいはつきやすいことを意味する)の幅は必然的に狭くなる。この10数年くらい行われてきたことがいよいよ法律で明文化された感じだな。

 ますます実用や応用と遠い基礎研究は、やせ細っていくだろう。本当は、基礎研究を充実させれば、応用も自ずと広がっていくのだが。ああ無情。