colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

同感

 タイトルは、本日の日経新聞に掲載されていた岩政大樹さんの対談シリーズ「スパイクを脱ぐ前に」の最終回を読んだ素直な感想だ。

 私は大学教員をしており、日々学生教育に頭を悩ませている。どうやったら学生が学問に興味を持ってくれるか、自学自習に時間を使ってくれるか考えている。そんな日々の悩みに、本日の対談はバッチリ一致する内容だった。

 対談相手は、帝京大学ラグビー部監督、岩出雅之さん。私はラグビーをよく観るので、実はこのヒトにはとても興味があった。大学なので、当然選手は毎年入れわかる。なのに大学選手権9連覇中。これ、とてつもない偉業です。当然、岩出監督が昔ながらのスパルタ教育だけでこんなことができるはずないので、どういう考えのもと指導されているのか非常に気になっていたのです。

 たくさん考えさせられる部分がありました。指導者として「ゼロを1にする力」、選手には「未来の幸せにつながる力」、そしてそれらを善循環させるために「常に自分も変わっていく」、等々。大学であるので選手は学生。当然、20歳そこそこの若者達でしかない。ラグビーを介して選手としてでなく、ベースとしての人間としての生きる力を身につけさせていくことで、未来に繋がる今を大事にする、ということでした。

 大学でも考える授業のための工夫がいろいろなされているが、やはり重要なのは、小手先だけのテクニックではなく、教員が変わることだと思った。どうすれば学生の未来に繋がるのか、私自身も常に変わる必要がある。いくつか考えがあるので、新年度からトライしていきたい。

 この対談シリーズは毎回読んでいるが、どれもハズレはなかった。ぜひ一読してみてください。多分、どの分野、どの年代の人にも何かしらヒントが得られると思います。

 それにしても、まだ帝京大の連覇は止まりそうにない。