colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

私にとって、マラドーナは The One

前回、小学校低学年児は団子サッカーをすると書いた。よくよく思い出してみると、私が小学校の時、体育の授業や放課後でサッカーをしていた時も、団子サッカーであった。しかも、高学年の時にあったサッカー大会でも、そうだったような気が•••。

目の前に繰り広げられる、みんなで寄ってたかってボールを足蹴にしていた光景しか思い浮かばない。ラグビーのモールのようである。

私が小学生であった約30数年前、最もポピュラーなスポーツといえば野球だった(今もわずかに有利か)。当時、キャプ翼人気(この4月から新シリーズが放映)で、子供達の間でかなりサッカーが人気を得てきていたが、テレビでのサッカー中継など本当に限られていた。元旦の天皇杯高校サッカーの選手権などである。

まして、世界のサッカー事情など、コアなファンしか、手に入れられなかったように思う。

私がサッカーW杯を初めて本格的に見たのは、1986年のメキシコ大会であった。世に言う、マラドーナの大会だ。

サッカーのサの字も知らなかったが、彼の凄さは見た瞬間にわかった。なんと例えればいいのか、いい文句が思い浮かばないが、「ボールは友達を地で行く人」なのだ。当時の私は知り得なかったが、出場選手は全て選りすぐられたプロ。そんな中でも、一人だけ別格だった記憶がある。どんなボールでも柔らかくピタッとトラップし、ドリブルすれば相手のタイミングを外して抜き去る、とんでもなく正確なパスを360度あらゆく方向に短長に出せた。1990年のイタリアW杯で、ブラジルを葬り去った、カニージャへの股抜きスルーパスは、今でも目に焼き付いている。あの時のマラドーナは怪我をしていたし、まさに中学校編の大空翼そのものだった。

それにしても、マラドーナのラストパスを受ける前のカニージャの動き、凄すぎ。マーカー全てマラドーナに集中させて、自分はフリーになる。

 


90WCイタリア大会「アルゼンチン vs ブラジル」「カニージャ マラドーナ、スルーパス」(BS).mpg

 

現在のメッシはマラドーナと比較される。時代が違うので比較は不可能だが、私的には、メッシはマラドーナにおよばないと思っている。たとえると、メッシはバルサのラマシアが作ったサッカーサイボーグ、それに対して、マラドーナはサッカー現人神だろうか。

メッシはバルサ以外のクラブチームで活躍できるのだろうか? おそらく、バルサで行なっている超人的プレーはできないように感じる。代表で、がっちりハマった試合をあまり見かけない。マラドーナは、実際に異なるクラブでも、アルゼンチン代表でも、誰とでもコンビを組めたし、別格の活躍ができた。あんまり守備はしなかったけど。

その後、94年のアメリカW杯でのドーピング、コカイン使用などで選手の晩年期は自業自得とはいえ不遇であった。Jリーグ開幕に合わせて、グランパス入団が内定していたのもコカイン使用で飛んだという。日本でのマラドーナのプレーを見たかった。

思い入れもあるが、私にとって、マラドーナは、やはりThe oneなのである。