colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

大学での遠隔授業

www.nikkei.com

 世界の大学では、コロナによる遠隔授業で教育の質の問題が出てきているようだ。

 記事でも書いてあるが、大学は、学生が多様な考えを持った友人や教員と交流することで色々な経験や考え方を学び、人脈を築く場である。その本質的な部分が損なわれるので大打撃を受けているのが現状だ。

 人は、書物、人、経験から学ぶというが、後2つが損害を受けている。また、図書館に通うことができないのも困る。結局3つとも影響受けているな。

 大学で重要な、卒業研究、修士博士の研究の質が低下することも問題だろう。

 正直なところ、大学の座学は自習可能でまったく問題なしだが、4年生以降の研究室における研究はとても自学自習は無理。機器や試薬、動物実験などハード面のこともあるが、一番は先生や先輩の後ろ姿を見て学ぶことが最も大きい。いくら効率的にシステマティックにやろうが、実習書をきちんとまとめようが、最後はやはり経験者から学ぶ必要があるのだ。そうでないと絶対に失敗するし遠回り。

 コロナにより3月から影響を受けているが、2−3年後くらいから影響が表面化するだろう。

大学に求められていること

 朝日新聞のEduA 8月9日号の記事から。

 千葉工業大学の学長松井孝典先生のインタビュー。

 松井先生の著書は中高の時に読んだことがある。宇宙物理にちょっと興味があった頃か。

 その松井先生が、千葉工大が近年の少子化に逆らって大幅に志願者数を伸ばしている理由について話されている。

 打ち上げ失敗に終わったNASAのロケット2台に、千葉工大が開発した観測カメラが搭載されていたことについて報道されたことが一つのきっかけとなり、以来大幅に受験者数が伸びたとのこと。大学の研究力や技術力が評価されたとの見方だ。

 打ち上げ失敗は残念なことだが、この事件2つは、大きな大きな大学についてのプレスリリースと同じことを意味している。これを世間は評価したのだ。

 やはり、大学は研究力と技術力を大きな看板としなければいけないと思う。

 もちろん、千葉工大は、それ以前より広報戦略が大変うまくて、スカイツリーに宣伝拠点を持つなど、独自戦略をしている。また、中退率、留年率を引き下げるなど、受験生にとっては、自分の能力を引き上げてくれる大学として認知されてきたこともある。

 広報戦略と実力が伴うと、人は来る。調べると、実際にこの10年で受験者数が約4.5倍増。これはすごい。研究力や技術力は、一番の広報やね。

 当たり前だが、いくら宣伝、広報が上手くても、実がなければ人は寄ってこない。いい人がきて、上手く育てれば、それが今度は大きな実となる。それを見て、さらにいい人が来る、という善循環が回り始める。こうなるとある程度放っておいても伸びていく。

何かを得る = 何かを失う

news.yahoo.co.jp

 上のリンクは、元日本代表の岩政さんのコラム。

 すごく腑に落ちる、説得力のある文章です。

 何も夢がない、あるいは、やるべきことが定まっていない人は、読むとモティベーションアップするでしょう。

 サッカー選手としての人生を歩ん聞きた著者ですが、全ての人々に当てはまることです。一読あれ。

コロナ

 6月からのコロナ第2波がかなり大きくなっている。

 都知事選のための緊急事態宣言の解消から、徐々に東京から広がっていることはほぼ明らかだろう。

 第1波の時と比較すると、重症患者の割合が低いことと、死亡率が低いことなどを理由に、政府はじめ各都道府県は緊急事態宣言やそれに準じた取り組みはしていない。というか、ほぼ野放し状態。これでは、感染が広がるのも無理はない。

 第1波の頃から、何もしないスウェーデン方式をとるべきだという人もいれば、ロックダウンをするべきだという人までいたのだが、第2波では、ほぼスウェーデン式にしたということになるのだろうか。

 今回の新型コロナは、若年層の症状は軽いが、基礎疾患がある人や老年層では重症化しやすい特徴がある。ほおっておいてもよいという人たちの理由は、ほぼ風邪やインフルエンザと同じということである。しかし、新型だけに、見つかっていない症状もあるだろう。その一つは、全身の血管の炎症だ。川崎病にも似たもので、コロナが治ったとしても、血管の肥厚などで将来脳梗塞心筋梗塞などになる人が増えるかもしれない。これらの関連性を今出すことは難しいが、注意しておく必要がある。

 また、この数千年内で生じたペストのように、感染を繰り返すうちに、腺ペスト、肺ペストなど、たった一つの遺伝子の変化で猛毒化するかもしれない。

 やはり、感染は早期に収めるべきなのだ。大事が生じてからでは、遅きに失する。

 先週頃から重症患者数が徐々に上昇してきている。当たり前だが、第1波の時と同じと考えるなら、発症から1−2週間してから重症化するので、新規感染者の増加からタイムラグを挟んで重傷者、死亡者が増加する。このままで大丈夫だろうか。

 政府や地方自治体の本音は、おそらく第2波でも緊急事態宣言は出したいが、財政的(国の予算)、経済的(市中の生活)、教育的(小中高大の教育)な観点から、出せない、というのが本音だろう。現在の社会構造ではどうしようもないのかもしれないが、もう少しやりようがあるだろうに。

 また、毎日報道されている新規感染者数も本当のところどうなのか、非常に怪しい。情報は全て開示すべき。

 Go toキャンペーンにより、コロナ感染者数は、2週間後くらい、8月中旬だろうか、から指数級数的に増加するだろう。日本の医療崩壊は約1−2ヶ月後だろうか。今やるべきは、これじゃないだろう。ましてや、アベノマスクなど、延期でなく即刻中止でしょう。

大学受験の日程

日経新聞から。

www.nikkei.com

 大学入試は、今年度も例年通りのスケジュールで行うという。

 大学の事務一般を考えると、後ろにずらすのはほとんど無理だろう。文科省としてもどうしようのないのではないかと思う。

 ただ、現役の高3生の立場に立つと、そりゃあないよ、となる。特に、予備校や学習塾にも行かず、学校の授業を中心にして、問題集を解いている学生達は大きな影響を受けると思う。

 昨今、予備校や塾に行っていない受験生は少数派だ。コロナで学校が休校になろうが、全体としてみれば大勢に影響なしだろう。おそらく、記事にある大学関係者と文科省の協議でも同様な意見が出たのだろうかと想像する。

 これは私見だが、塾や予備校は、問題の解き方をメインに教える。ほとんどの場合、問題に関係する法則や原理の成り立ちについては立ち入らない。教える場合もあるが、基本的に受験生が求めているのは、そこではないからだ。法則や原理の成り立ちを勉強しても点数は上がらない。

 ところが、独学で勉強する場合、法則や原理の成り立ちについて興味を持って勉強する学生が少なからずいる。これらの学生達は、大学での学びにも余裕でついてくる。というか、そもそも、大学での学びは、新しい法則や原理を見つけようとする活動に他ならないからだ。直結している。こういう学生が研究室に来ると、放って置いても非常に伸びる。質問に来た時に答えるだけ。

 このコロナ禍の中で、災い転じて福となすように、勉強法を考えてもいいかもしれない。

未来少年コナン、やっぱり面白い

  5月3日からNHKで「未来少年コナン」を再放送している。コナンといえば、今は、「名探偵コナン」の方が有名だが、私にとってのコナンは、やはり「未来少年コナン」だ。

 放送されたのが1978年なので、私は小学生になっていない。でもとても面白かった思い出がある。オープニングから、2008年に人類が起こした戦争のシーン、それに続くセピア色の止まった廃ビル群が、鮮明なカラーになって歌とともに動き出すところなど、視聴者の心を鷲掴みにする。アイキャッチも当時のまま。さらに、コナンやラナはもとより、脇役たちも個性派ぞろい。ジムシー、ダイス、モンスリーレプカなどなど。

 宮崎駿さんの演出なので、もうやりたい放題。この頃、ルパン三世のセカンドシリーズ、「死の翼アルバトロス」、「さらば愛しきルパンよ」、さらに「カリオストロの城」でもとにかく人の動きやセリフ、掛け合いなど、普通はやらない(やれない)のだが、ごく普通に、かつかっこよく見せてしまうのだ。アニメだからといってしまえばそれまでだけど、それが宮崎アニメの魅力でしょう。

 まあ、ジムシーの喫煙や飲酒シーンが当時の教育業界からも批判されていたが、これも愛嬌。

 うちの子たちも、毎週「未来少年コナン」をとても楽しみにしている。もう40年以上前の作品だが、色褪せない。良いものは、何年経とうが良い。今見ても心に響く。人の本質が描かれているからかもしれない。