colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

答えを教えてくれ。どんな問題が出るのか教えてくれ。

うちの大学は、現在試験真っ最中である。

図書館や学生部屋などで試験勉強をしている学生が大勢いる。試験期間以外ではほとんど呼び止められないが、このようなところに教員が通りかかると、すぐに声がかかりよく質問される。ほぼ8割くらいの質問が、今回のタイトルに似たようなものだ。

こんな質問されても、教えるわけないやろ!

本当に、恥ずかしげもなく、ダイレクトに聞いてくる。だいたいこのような内容の質問をする学生は、かなり成績が悪いグループに属している。下位1〜2割ぐらい。

それらの学生の理解度を知るために、こちらから質問すると、まるでわかっていないことがわかる。私の教え方にも問題があるのかもしれないが、悲しくなる。この4ヶ月何をやってきたのか。また、授業内容がわからないなら、なぜその時点でこちらに質問したり聞きに来ないのかもわからない。放ったらかしにすれば、雪だるま方式でどんどんわからなくなるのは目に見えているではないか。

今頃の大学では、学生の学問に対するモティベーションを如何にしてあげるのかが求められているのだが、これは本来おかしい。何かやりたいこと、知りたいこと、将来のために身に付けたいことがあるから、高い学費を払ってまで大学に来ているのに、何もやらない学生が多いし、何も身につけていない(もちろん、高い志を持って勉強に頑張っている学生もいる)。しかし、友人たちに聞いても、多かれ少なかれ、今はどこの大学もこんな風らしい。たまにはモラトリアムもいいかもしれないが、ほとんどこればっかりだと学生も教員も互いにいいことがない。

先日の金曜ロードショーバケモノの子」の中で、主人公である蓮と楓が話し合う場面で、楓がいいことを言っていた(初めて見たがいい映画だった)。

「大学に入ったら、思いっきり勉強して自分の知りたいことを知り、自分の人生を歩んでやるんだ。」(正確ではないが、確かこんなニュアンス)

真っ当だ。

自分の人生を生きている学生は何人いるのだろうか。