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例の大学ファンドの記事。
有力論文(引用数上位10%)の論文数が5年で1000本が先行基準とある。
多分、その計算の元となった資料がこれだと思う。
文科省が行った、「研究論文に着目した日英独の大学ベンチマーキング2019」。
比較できるように、上位10%を、200本/年としよう。
それで資料を見ると、上位10%の論文を、200本以上/年出せている大学は、日本の場合、上位3校(資料が見にくいのでもしかしたら4校かも)しかない。
記事内では、「20年までの5年間の上位10%論文数は東京大が約7200本、京都大が約4600本だった。」としているが、これに該当するデータが見当たらなかった。
もちろん、ファンドにより研究が活性化したら、これらの数値以上の論文数が出るとは思う。
文科省は、大学レベルでの競争的資金として、これまでもいくつかのCOEプログラムとしてやってきたが、どれもうまくいっていない。
また、あくまで10兆円を元手にして、その利益分を大学に分配するものなので、どうなるのかわからない部分も多い。本当に大丈夫だろうか。