colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

メタバース

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将来的には、大学教育もメタバースで行われるようになるかもしれない。

一部の教育については、すでに国内外の大学でメタバースが実装されている。

メタバースの利点は、ヴァーチャルリアリティーVR)と異なり、全ての複数の参加者が同じ時刻で同じ体験をできることだ。VRは基本一人なので、この点が異なる。技術的には同じようなものだが、ポイントは複数人が同時というところ。

私も、大学で学生にコロナでの授業についてアンケートをとったことがある。結果は、単純なオンライン授業(オンデマンド形式、ライブ形式など)だと、学生間、あるいは学生と教員との間でのコミュニケーションが取れない、という1番の理由があるために、対面授業を望む声が多数を占めるものだった。

ということは、その場にいる参加者間でコミュニケーションが双方向的に取ることができるのであれば、リアルでもオンラインでも構わないことになる。実際に、これもアンケート結果であるが、オンラインの利点(通学、教室間移動がいらない、講義資料が揃っており、ダウンロードできるので自学に活かせるなど)も学生は指摘してくれていた。

つまり、メタバースは、利点をそのまま残したままに、上記の問題点を解消できる、ということになるのだ。

さらに、メタバースでは、通常体験が難しいことも可能になる。自分自身がミクロ化して体内に入ったり、古代ローマの都に住んで歴史を追体験できたりする。学習の3元(本で読む、人に聞く、体験する)がメタバース上では揃うことになるので、非常に有益なツールであることは間違いない。ただ、どの程度導入するのかは、議論が必要になるだろう。