colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

オープンキャンパスは必要ないな

 今年も、私が所属している大学でもオープンキャンパスが開催され始めました。毎年のことですが、たくさんの高校生やその親御さんたちが来られます。このことについては、興味を持っていただいて、ありがたいと思っています。

 しかし、本音を言うと、オープンキャンパスはいらないでしょう。これは、準備や後片付け、実際の進行や行事の実施など面倒な大学業務が増えるから言っているわけではなく、オープンキャンパスの存在意義自体が必要ないと言う意味です。

 まず、オープンキャンパスは、大学からみると、非日常です。いつもの大学とは異なります。この非日常の大学を見ても、あまり得ることはありません。むしろ、オープンキャンパスでよかったのに、実際入ったらイマイチだった、と言うことになりかねません。むしろ、通常の大学を見るべきです。普段の学生がどのような生活を送っているのか、大学校内を実際に歩いてみるべきです。学食や図書館なども、学外の方に開放されているところが、今は多数だと思いますので、色々体験するべきです。

 次に、オープンキャンパス時の学生や教員がやっていることは、非日常です。普段ではない。高校生から見ると、活気があっていい、こんな大学生活を送りたい、と思うかもしれません。しかし、こんなことを1年、365日続けられるわけがないのです。普段、学生は自分がとっている授業などを聞くために大学に来ます。それが終われば、アルバイトに行ったり、帰宅します。教員も、授業や日々の研究があります。それぞれ、淡々とやるべきことをやっているのです。そう言う意味でも、普段の大学を見に来るべきです。

 最後、注意です。オープンキャンパスでは、良いことしか言いません。客観的ではないのです。自作自演もいいところです。あと、例えば、教員試験などの資格、就職率などの数値も気をつけてみてください。粉飾までとは言いませんが、かなり黒に近いグレーなことがされていることもあります。気をつけてください。

 まとめると、オープンキャンパスに行くのもいいですが、本命の大学、あるいは、受験しようと思う大学には、普段の日に見に行くことをお勧めします。そこでの学生をじっくりと観察してください。明かにダメ学生が多い大学は、避けた方がいいです。大学は遊ぶところではありません。自分が必要としていることを体系的に深く、追求して、身につけるところです。その目的に叶うであろう大学を目指すべきです。

 ではどうやって目的に叶う大学を見分けるか。それは、卒業生がその道で活躍しているのかどうかで見てください。例えが悪いですが、卒業生の就職先が一般企業の営業職が多数を占めるような大学、学部、学科は、あまり良くないです。専門性が低く、誰でもできることだし、替えは誰でもいい。その学科に行った意味がない。

 そもそもとして、きちんと目的を持って大学に行くべきです。その目的にあった大学、学部を選択しないといけないです。そう言う意味でも、オープンキャンパスはいらないのです。オープンキャンパスはなくても、目的と志望校は決めることができます。あまり低俗にならないように気をつけてください。