本庶先生の言葉から
昨年12月3日の日本経済新聞、本庶佑先生のインタビュー記事より。
その一部を見て見ると、
――政府は日本からイノベーションを起こそうと躍起です。
との問いかけに対し、
「政府が旗を振ってするものではない。政府がこれをしなさいあれをしなさい、と言うのは全くばかげている。役人が考える程度のことは誰だって考えている。月にロケットを上げるような、計画を立てて金をかければできることはイノベーションではない。金で解決することとイノベーションは次元が違う。」
――イノベーションを起こすにはどんな取り組みが必要ですか。
に対して、
「政府はあまり規制をせず、ばかげた挑戦をやりやすくする環境整備をすべきだ。土を耕してタネをまくのが政府の役割だ。」
「イノベーションの基礎は学術だ。学術が希薄で技術導入だけやっていても、やがて枯渇するのは明らか。日本の学術が明治から始まったとすれば、150年でようやく花が咲いた。」
「基礎を固めるのは時間がかかる。次の150年をどうするのかという視点で考えるべきだ。日本が浮上するために、かなり思い切ったことをやらないといけない。もっと徹底的にしっかりとした学術を育てないといけない。」
本当にこれらの意見は、全て頷ける内容だ。基礎系の科学者全員の思を代弁していると思う。
過去にも、ノーベル賞受賞者がほぼ同じことを言っていた。しかし、日本の科学政策は変わらず。決めてるのはほとんど文系出身者だし。
大丈夫か?