colnyago’s diary

勝手気ままに書き散らかしたものです

ロボット技術

 ちょっと前から注目していたが、Boston Dynamicsの人型ロボット Atlas は、かなりすごい。2000年代にホンダがアシモを発表し、当時かなりの反響だったが、Atlasは完全にアシモを超えている。

 スピード感が段違い。アシモは基本歩く、走っても時速9km。かわいい、という印象。それに対して、Atlasは、走る、ジャンプする、障害物を超える、バク宙する、雪上でもこけない等、かなりヒトに近い動きや動きの速さを持っている。というか、重心移動、姿勢制御、バランスが、ヒトに限りなく近く、かつそれらを完全二足歩行で電源ケーブルなしで行なっている。データでは、身長1.5m、体重75kg、11kgまで重量負荷可能となっている。雪上をいくAtlasは、ビビって歩くヒトより断然上だ。

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最近公開された動画では、"Parkour Atlas"と銘打ち、本当に片足飛びで、ヒョイヒョイと障害物をクリアーしていく様が紹介されている。また、ヒトが棒で思いっきりついて、Atlasを倒しても、すぐにスッと立ち上がるところが、Boston DynamicsのHPに出ている。非常に実用的な印象だ。

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 それもそのはずで、元々、Boston Dynamicsは、マサチューセッツ工科大の研究者たちが、アメリカ国防高等研究計画局からファンドをもらい受け始まったチームらしい、とどのつまりは、軍隊転用のための新技術の開発や研究を行なっていたのだ。そりゃあ、実用的なものになるわな。その後、Boston Dynamicsは、Google傘下に入り、現在は、なんと、ソフトバンクが買収したとのこと。そのうち、アクロバティックなペッパーが見られるかもしれない。ただし、それは技術の表面。

 裏面のロボット技術には、恐ろしさしか感じない。こんなのに、重火器を装備して実戦配備する、ということまでアメリカ軍は考えているのでしょう。Boston Dynamicsは、Atlas以外にも、四足動物をモデルにしたロボットを多数開発している。むしろこちらの方が実践的。紛争地の最前線でも、サポート役なら、今すぐにでも可能な感じ。これら個々に汎用AIなんかつけてしまって、双方向の情報のやり取りが可能になってしまうと、指令系統がトップダウン型ではなく、小集団の離合集散型、つまりタリバーン型のターミネーターの世界が出来上がってしまうことになるかも。本当のシンギュラリティだ。怖すぎる。やはり、どこかで制限しないと、本当に危険だと感じる。